今年の漢字〔予想)

 皆さんご存じのように日本漢字能力検定協会が毎年(12月12日)その年をイメージする漢字一字の公募を日本全国より行い、その中で最も応募数の多かった漢字一字を、その年の世相を表す漢字として発表し、それが年末恒例「今年の漢字」となる。

 今年の漢字は1995年(平成7年)から始まり、京都清水寺のお坊さんが、大きなキャンバスに大きな筆で派手に発表していることで知られる。オリンピックのある年は「金」が選ばれる事が多く、その浮世に影響された書になる違和感も否めない。これまで、2000年に選出された「金」はその後2012年と2016年にも選出された。これ以外に2回以上選出された字は 2017年現在ない。
 世相を眺めながら今年選定されることが予想される今年の漢字ランキングはどうであろかネットで調べてみた。ちなみに昨年は「北」が選ばれた、選定理由は北朝鮮による核の挑発行為による脅威が影響したようだ。
1.災(猛暑、台風、豪雨、震災、と災いが続いた)
2.暑(夏の記録的な猛暑で、2010年以来2度目の受賞なるか)
3.露(ロシアでのサッカーW杯での日本代表ベスト16進出と、日露平和条約のニュースから)
4.停(朝鮮戦争休戦から終戦へ東アジア史が変わりうる南北首脳会談、朝米首脳会談から)
5.賭(カジノ法案可決にちなんで)
 サッカー・ワールドカップ・ロシア大会での日本代表の活躍、ジャカルタアジア競技大会での金メダル、9月大阪ナオミの日本人初の全米テニス優勝の快挙も続いて今年の漢字は「金」になる可能性もあるが、西日本豪雨、猛暑、台風、北海道震災などの災いが続き、9月18日現在でもJRの運転休止やインフラの復旧作業が続いている地区があることを考えると「災」が選ばれることになるだろう。今のところ。「災」は2004年に選ばれている。その年は新潟県中越地震、豪雨災害、台風災害があった年だ。
 なお、調べてわかったことだが、日本以外の漢字文化圏(中国、台湾、シンガポール、マレーシア)においても、漢字の特性に基づく興味深い行事として広がりつつある。
 私見では「災」がトップで、2位にセリーグカープ三連覇、自民党の安倍総裁三期連続が決まれば「三」もありかなと。クラシックで「三」と言えば、単純な性格故に即座に『ベートーベンの交響曲第三番{英雄」』が頭に浮かぶ。カープはファン的目線でいえばその曲にふさわしいかなぁと思うが、後者はみなさんそれぞれだろう???。