長月の満月の夜

第1話 息子の海外留学

中国のA省にある大学へ短期留学のため、9月1日早朝、H空港から飛び立った。

無事に到着したので安心。時折メールで近況報告。そんななか、ワードでの生活体験レポートが添付されたメールが突如として削除された。詳細を書きすぎたのが災いしたと想像する。それから彼も留学先の国の状況を踏まえ、慎重な行動をとるだろう。

さて、渡航前のこと、盆で実家へ帰省中。留学に関しての不安が高じたのだろう。祖母の前で不安を語った。帰宅後、今度は留学に関する不安を抑えるためかウイスキーを飲みすぎて…それからは安定したので無事、渡航することができた。

第2話 神社のお祭り

氏神様の神社のお祭りの準備のため、帰省する。母も満足の様子だった。次回は4年後にわが集落に祭りの準備が廻ってくる。4年後、集落の人の変動もあるだろう。今でさえ、70代以上がほとんど。夫に先立たれ、女性の人数も増えているだろう。祭り当日も8時までに帰省し準備に勤しむ。天気もよく月下での神楽、今年はY神楽団、素晴らしかった。

第3話 カープ

カープの試合結果に一喜一憂の毎日。勝てば気持ちが高揚し、何事にも積極的になる。例えば、祭りの準備のための早朝の帰省、息子の下宿先へのあいさつなど。「カープがわしの唯一の生甲斐」とおっしゃった祭りの準備に参加された高齢者の言葉が響く。試合がなかったら物足りなくなるという究極の姿だろう。シーズンオフになれば気は休まるが、実はその反動がある。つまり、無気力になる可能性だろう。3連休での優勝はなかった。月曜日はM1で雨天の試合、カープは負け、ヤクルトの試合結果を待つ時間、球場にいた人は特に虚しい気持ちになったのではなかろうか。選手もファンも疲れている。あと一歩だ。

第4話 ストレス

カープのストレスの次は仕事のストレス。なんとかなるだろうと思いつつ、朝は仕事のことで憂鬱な気分、職場に行けばストレスが解消するのが救い。そして、夜はカープのストレス。どうなっているのだろうか?ますます沈んでいく気持ち。浮揚のチャンスは果たしてあるのだろうか。そろそろ引退を示唆されているエンゼルサインか?新たな場所で生甲斐をもって毎日を送ってみたい気もする。